柏沢耕地内には、昔から一族が祭る7つの鎮守がある。ちんじんめえりの由来は定かではないが、鎮守参りが方言化したものと言われ、この伝統の祭事は、7 社の氏神を提灯行列でお参りする夜祭りである。古くは、9月28日の祭典であったが、養蚕等の都合により10月10日に行われるようになった。現在は、 10月第2日曜日に行われている。
真っ赤な天狗の面を着けた猿田彦命を先導役にして、神官・行事・笛方・大太鼓・小太鼓と続き、その後ろに家紋入りの弓張り提灯やブラ提灯を手にした参拝者が加わる。
行列に加わった人たちは、お囃子に併せて「ちんじんめえりヨーイヨイ」のかけ声を発し、この時提灯を高くあげる。山あいに連なる提灯行列の様は、すこぶる神秘的でおごそかなものである。